周りの声を聞いていると、今年の秋喘息デビューされた方が結構いるように感じます。
私は長男妊娠中から喘息っぽい症状が出るも「風邪」と言われ続け、長男を産んで初めて「アレルギー」がわかり次男を産んだ後に初めて「喘息」診断がおりました。
30歳を過ぎて初めて知った事実。私、喘息だったんだ!大人喘息と診断されて… – となりのスミカ
発作が起きたらとにかくしんどくて死にそうになるので大変なんですが、その発作が起こらないためのコントロール作業がとにかく大変なんです。
ピークフローを記録する「喘息日記」
私がお世話になっている呼吸器内科では、毎度診察のたびに「喘息日記」の提出があります。
これがとにかくマメじゃない私との相性が最悪です!
喘息日記とは?
「喘息日記」は喘息患者が記録する、喘息の症状や体調、ピークフロー値を記録していく物です。
薬の使用記録(長期管理薬・発作治療薬)、通院時の治療内容なども記載しますが、記載内容はそれぞれの記録媒体で差がありそうです。
この日記の目的は、「どんな時に発作が起こりやすいか」「どんな症状が出るか」などを自分で把握すること。また医師や薬剤師と共有することにより診察の補助的な役割をします。薬の効き具合、症状のコントロール具合、副作用の有無などもこちらの日記が重要な診断の手がかりになります。
ただ本当細くていろいろ面倒臭い
しんどい時とかは記録魔なのでいいんですが、調子がいい時はどうしても記録が漏れます。さらに吸入すらもバタバタしていて「まぁいいか、1回ぐらい」と雑な扱いになりがちなのでこの辺どうにかしたい!と言う課題があります。
ピークフローとは?
ピークフローメーターと言う測定器を使い、毎日ピークフローを測り「喘息日記」に記入します。そのピークフローとは何か。
ピークフローとは、力いっぱい息をはき出したときの息の速さ(速度)の最大値のこと。つまり、吐く息の“瞬間最大風速”です。
このピークフローの値を測ることで、「なんとなく調子が悪い」ではなく「いつもは300の目盛りまで吹けるのに、今日は200までしか吹けないから気をつけよう」と、数字でぜん息の状態を客観的に知ることができます。医師にとっては治療方針の確認、患者さんにとっては日常管理の指針として役立ちます。
(引用:自分のぜん息の状態を把握する ピークフロー測定とぜん息日記|成人ぜん息(ぜんそく、喘息)|ぜん息基礎知識|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構)
この引用元のサイトがピークフロー・ピークフローメーターの使い方・ぜん息日記についてめちゃくちゃ詳しく載っています。ぜん息日記の内容も私がつけている日記の内容とほぼ一緒です。
これ読んでもっとちゃんと日記つけたいなと思ったよ…
私が使用しているピークフローメーターはこちら
一般的なタイプだと思います。初診時に有無を言わさず購入になりました。
先ほどのサイトには、自分の標準値や日内変動率を計算できる仕組みもあります。(身長と年齢で割り出します。ピークフローメーターによって値は変わるようです)
私の標準値:445.6
普段の記録から、最高値480で最近は460〜470で安定しています。苦しさで病院に駆け込んだ初診時の数値は「370」だったのを考えるとこの1年ちょっとでかなり良くなりました。
今370なんかになったらと考えるとただただゾッとする!それぐらい数値は忠実に症状を現す
ピークフローの記録にアプリを使う
ピークフローも吸入もちょこちょこ抜けのある習慣化しない私。その上喘息日記の記入がしんどすぎる…。
というわけで、どこでも思い出した時に記入しておけるメモ的なポジションで喘息記録のアプリをいくつか試してみました。(iphoneユーザーなのでiOS対応のものだけになります)
PeakFlow
こちら結構前から使っています。
基本の表示画面はこちらのグラフです。
「ピークフロー数値」がグラフで「日記の内容」が下部に表示されます。
「PeakFlow」はメインがピークフロー値にあるため、ピークフローとその他の情報の記入が分かれています。
こちらがピークフロー入力画面。
こちら「OpenWetherMap」の気象データとリンクしていて「気温」「湿度」「気圧」「天気」などの情報が自動で入力されます。
過去の情報を後からメモする時には全部消したり修正する作業が必要ですが、この機能凄いですよね!自分の体調と気象の関係を把握できるのでいいです!
続いてはメモなどの日記記録画面
運動の有無や内容、睡眠状態や主な症状などを選択できる他自由に記入できるメモがあります。
このメモにも定型文の設定ができたりするので、薬の管理などに役立ちます。
「PeakFlow」のいいところ
・ピークフロー値と一緒に気温・湿度・気圧・天気などOpenWeatherMap提供の気象データを記録できる
・日記のメモ欄に定型文を入力できる
・変動率なども自動に出してくれる
・グラフに気象情報のグラフ(気温・湿度・気圧)が出せる
私はメモ欄の定型文に「吸入朝」「吸入昼」「吸入夕」「吸入夜」を入れていて、いつ吸入を行ったかを記録できるようにしています。いちいち文字入力しなくていいのは本当に楽!
「PeakFlow」のイマイチなところ
・ピークフローと日記の記入が別々の操作が必要なのでなんとなく使いづらい
・気象情報はリアルタイムのものを拾うので、後から入力した時などに厄介
・グラフ画面の小さな黒点をタップしないと詳細情報が見返せない
最後のやつが私の中で地味にネックです。グラフだけで読み解くには、少し分かり難いんですよね。
ぜんそく・ピークフロー日記
こちらは最近ダウンロードしてお試し中です
まずはユーザー情報を登録します。初期状態ではカラーもアプリアイコンと同じ色です。
「誕生日」「身長」「性別」「ピークフローメーターの種類」の設定で自分の基準値が割り出されます!
自己最良値もグラフから読み取ってくれますよ。それらの情報に基づいてゾーン分けもしてくれます。「PeakFlow」では基準値は自己申告(私の場合、調子がいい時の最低数値を入れています)だったので、細かく出してくれるの嬉しいですね!
私が初めてピークフローを測り始めた時は370だったので黄色ゾーン。今は430とかだともう結構苦しいので青色ゾーンの数値なら安心とは思えませんが…それは私が吸う力が標準より大きいからかもしれません。普通は青色なら安心なのかな?
続いて基本画面となるグラフ画面です。
起床時と就寝前にピークフローを測っている方ならもうこの画面だけあれば怖くない!
ピークフロー値・メモ・天気!ピークフロー日記に記入する内容が網羅されています。
続いて入力画面!
「PeakFlow」では勝手に入力されていた気象情報は手動入力ですが、すべての項目を1画面で設定できます。
グラフ画面の表に表示されるピークフローは朝と夜の部分のみで、なぜか表には夜ではなく「夕方」と言う表示です。なんで??昼を載せない罪悪感?
メモ欄に記入した内容も、グラフ画面に表示されるのは1行目のみなので書く内容を考えないといけません。
「ぜんそく・ピークフロー日記」のいいところ
・リストの一覧表示が見やすい!後から見返した時に数値が拾いやすい
「ぜんそく・ピークフロー日記」のイマイチなところ
・記入操作がわかりづらい (記入ボタンはなく、表をタップすることで記入できます。分かれば余裕)
・リストは「本日」じゃなく1日から表示されているので記入のためスクロールの必要がある
・天気や気温などが手入力なので気温などはいちいち調べないといけない(書かなきゃいけないわけではない)
いいところの数が少ないけど…たった1つのいいところが声を大にしても足りないぐらいで、いまいちな点は些細に感じる。
双方使ってみた感想
リアルタイム記録は「PeakFlow」圧勝です!ただ、後々紙のピークフロー日記に書き移すとなると「ぜんそく・ピークフロー日記」の方がやりやすいです。
「PeakFlow」だと後から書き移す行為が地味に大変なので、その場は「PeakFlow」即日書き写しならありですね。気温や湿度、気圧などが自分の喘息の症状にどう影響するかなどを見るのにはとても優れているので内容的にはとてもいいんですけどね…
ピークフロー日記に書き移すことを前提としているなら「ぜんそく・ピークフロー日記」が優位です。日記に書かなきゃいけない情報はピークフロー値と天気ぐらいなのでこの内容が抑えられていればOK!さらにそれが見やすい一覧表示されているので転記作業が捗ります!
双方に言えるのは、もう少し薬関係も扱えたらいいなと思っています。
吸入などは回数を記録していかないとなので、どの時間に何を服用したのかなど定型機能も使いつつ上手く記録できる仕組みが欲しいです。どちらもメモ部分に書けばいいんですが、毎日のことなのでもう少し負担を減らせるいい仕組み希望です!
その他目安に使っているアプリ
喘息は気圧の関係が結構大きいなと思っています。
喘息の他に、頭痛やパニック発作なども気圧変動の影響を受けるのでちょっと調子が悪い時はこちらのアプリを見て目安にしています。
どちらかといえばアプリ名にもあるように頭痛に一番効くかな?
頭痛い!と思ってアプリを開き、気圧の下落を確認し…数時間後の動きを見て頭痛薬の服用タイミングを見計らったりしています。
最近読んで参考になった本
「アレルギーっ子ママが気づいた 親子のハッピーチョイス!」という本を最近図書館で借りて読みました。
お子さんのアトピー、アレルギーの話。そしてご本人の喘息の話などを通じて、食の安全やステロイド外用薬との付き合い方、ナチュラルケアについてなどがわかりやすく書かれています。
特にナチュラルケアなどに興味はあっても不信感を抱いている私のような人にもってこい!
食の安全と言っても何に気をつければいいの?というのにも、わかりやすくポイントで説明してくれています。あぁ…できるなら外食をやめて丁寧な食事をちゃんと作りたいっっ!そう思わせてくれる本でした。
大人の喘息については免疫を高めること!ぐらいしか載っていませんが、アレルギー関係でアレルギーと喘息についてのことなどが書かれていて勉強になりました。卵アレルギーの子はダニアレルギーに注意…喘息になりやすいって我が家の次男のことですね!!って感じでした。
やっぱ基本はカラダづくりですね。健康な身体を目指して、少しずつ生活改善をしていきたいです!
最近また少しずつ体調を崩しています。気候が安定しない季節ですが、皆さんもご自愛くださいね。